ドラマ「人間の証明」の原作を読んでみた

そういや春先にオズラが、自局で夏のドラマで「人間の証明」をリメイクして放送すると公表した時に、去年から今年にかけてブレイクした唐沢版「白い巨塔」を引き合いに出して、「いやー、今度も大ヒット間違い無しですよ、ハッハー。」とかズラ被ったまま言ってたことをふと思い出した。


唐沢版「白い巨塔」と言えば、去年末から今年の春先までのオレの日記を見直してもらえば分かると思うが、クソ忙しい中の週に一度の楽しみとして毎回勃起しながら観てたわけだったので、オズラがそこまで煽るんだったら、少しは面白いんかなと思って原作を斜め読みしてみた。


あのズラ野郎に騙された…。


思えば、「白い巨塔」は、インフォームドコンセントやら医療ミスといった、今まさに社会問題になっている話題を40年も前にテーマにした山崎豊子の先見の目でもって、大学病院の中の闇や限りを知らない人間の欲望なんかを財前先生を始めとした魅力的なキャラクター達を使って描いた大作が原作であり、財前先生をやるのに唐沢が3年間も引き受けるかどうか悩み、最終的に5年もかけて作ったフジテレビ45周年記念の大作ドラマだったわけだ。
一方、「人間の証明」は、テーマは人間の尊厳という普遍的なテーマらしいんだが、アメリカ人との間に○○た自分の○○を、日本で代議士との間にできた○○が遊びのために○して、その○○の罪を自分で○○う○○(さすがにここまで隠せばネタバレになんねえだろ、ヘッヘ)、とかいう話でそんなこと言われてモナーと思った。そりゃ20年前としてはショッキングだったのかもしれんけども、今は親が子供を平気で殺す時代なんで、正直、現実の方がショッキングですわ。あはは。
こんな御時世の今頃、この作品をリメイクする担当者が良く分からない。
(同じ理由で、「砂の器」のリメイクも意味不明だった。)
んでもってドラマ本編は良く観てないんでシラネ。まぁ、実際ドラマ本編の視聴率も上がってないみたいだが。


決っして原作がクソという意味ではなく、確かに「名作」と感じる人も沢山いるのだろうけども、正直オレにはピンと来なかった。
リメイクものってのはラクなのかもしれませんけど、もう少し、今の時代でもマッチしそうなものを選んだ方がいいんじゃないですかね。


全く関係無い話だが、オリンピックの関係で、ババア共に何故か大人気の「冬のソナタ」の最終回の放送時間が、ババア共には起きるのに苦しい深夜枠に移ったことについて、NHKの英断に対して心から拍手を送りたい。
オマエら、本当に公金横領だけでなく、色々ヒデエことすんなぁ、ニヤニヤ。